【名 称】 智源寺
【所在地】 宮津市京街道769
【概 要】 曹洞宗・山号は松渓山・本堂は釈迦三尊である。当山は寛永2年(1625)宮津城主京極高広が母堂惣寺院殿松渓智源大禅定尼追善のために建立した寺で、心庵盛悦善師を懇請して開山とした。 本堂の屋根や蟇股、あるいは長押の釘隠に京極家の家紋「平四目結」「桐」が付け加えられている。
 寛文初年に藩内の曹洞宗僧録同が公許され、末寺67ヶ所を抱える中本山で寺格であった。本堂は寛政9年(1797)の火災の後、文化元年(1804)に再建される。格天井の草花図は円山四条派、土佐派の20人の傑作である。秘仏として聖観音菩薩立像の黄金仏があり、御丈5.5cm、安永元年(1772)宮津吉原の畑地より出土され、宮津城中に40年間祭祀されていたものを文化8年(1811)藩主本庄宗発より当地へ下賜されたものである。飛鳥末期元興寺の高僧道昭の作で7月27日の観音大祭には参拝者一人一人の頭上にかざし法徳を頂かせる例としている。